五月人形のサイズと置き場所の決め方|兜飾り・鎧飾り・子供大将飾りに必要なスペース

初節句に向けて五月人形を選ぶ際、「気に入ったものが自宅に飾れるだろうか」「片付けたあとはどこにしまおう」と悩む方もいるでしょう。毎年無理なく飾って楽しむためには、お人形の大きさだけでなく、飾る場所と収納場所の両方からサイズを考えることが大切です。

この記事では、置き場所の測り方から、兜飾り・鎧飾り・子供大将飾りのサイズを確かめるポイント、収納スペースの考え方まで解説します。鯉のぼりや名前旗を一緒に飾る場合の注意点も押さえながら、ご自宅に合う一揃いを選ぶ準備を進めていきましょう。

五月人形のサイズは「置き場所」から逆算して決める

まずは、置き場所を測ろう。飾る場所と収納場所の間口・奥行・高さ+出し入れの余白

五月人形のサイズは、飾る場所と収納場所の寸法から考えるのが基本です。最初から小さなものだけに絞らず、飾るときとしまうときの両方を想定すると、ご家庭に合うサイズを選びやすくなります。

測るのは「飾る場所」と「収納場所」の2か所

まずは、リビングの棚やチェストの上など、飾る候補となる場所の間口・奥行・高さを測りましょう。家具全体の大きさではなく、今置いているものを移動したあとに使える範囲を測るのがポイントです。

上に棚板がある場合は、飾る面から棚板の下面までの高さを確認します。飾った状態で、周囲の扉や引き出しの開閉、ご家族の通行を妨げないかも確かめましょう。

収納場所も候補を決め、使える範囲の間口・奥行・高さをメモしておくと、店頭でご相談しやすくなります。お人形の収納時の大きさと照らし合わせ、無理なく収まるか確認すると良いでしょう。

サイズ表記の読み方と、見落としやすい「余白」

サイズ表記の「間口」は正面から見た左右の長さ、「奥行」は手前から奥までの長さ、「高さ」は底面から最も高い部分までの長さを表します。いずれも、お人形本体だけの寸法か、飾り台や屏風を含む飾り全体の寸法かを確認しましょう。

寸法飾る場所で確かめる範囲
間口(横幅)飾る場所で確かめる範囲左右に使える幅。家具の側板なども考慮する
奥行飾る場所で確かめる範囲飾る面の手前から奥まで、飾り台を安定して置ける範囲
高さ飾る場所で確かめる範囲飾る面から、上の棚板の下面や天井までの高さ

飾り台が収まっても、手を入れて道具を並べたり、お人形を持ち上げたりする余裕がないと扱いにくくなります。ケース付きの商品は外寸を確認し、ケースの開閉や取り外しが必要なタイプなら、その作業に使う空間も確かめましょう。

必要な余白は、飾り方や商品の構造によって異なります。飾ったときに収まるかだけでなく、出し入れの手順も店頭で確認しましょう。

兜飾り・鎧飾り・子供大将飾り|種類ごとに確認したいサイズのポイント

種類ごとのサイズ確認ポイント。兜飾りは奥行、鎧飾りは高さと余白、子供大将飾りは道具を含む全体。どの種類も全体の間口・奥行・高さを確認

必要なスペースは、お人形の種類だけでなく、飾り台や屏風、道具の配置によっても変わります。どの種類も飾り全体の間口・奥行・高さを確認し、ご自宅の置き場所と見比べることが大切です。

兜飾り|間口より「奥行」で決まる場合がある

兜飾りを奥行の浅い棚に置く場合は、間口だけでなく前後に必要なスペースも確認しましょう。兜本体が小さく見えても、後ろに屏風を立てたり、手前に道具を置いたりすると、その分の奥行が必要です。

たとえば、棚の間口に余裕があっても、飾り台の奥行が天板の奥行を超える場合は、その場所には収まりません。正面だけでなく横からも見て、飾り台全体を安定して載せられるか確かめることが大切です。

商品写真で奥行が分かりにくいときは、飾り台・屏風・道具を含めた設置寸法を店頭で尋ねてみましょう。ご自宅の棚の寸法と見比べると、置けるかどうかを具体的に判断できます。

鎧飾り|確認したいのは「高さ」と、棚の上の余白

鎧飾りでは、鎧本体だけでなく、飾り台や屏風を含めた全体の高さを確認しましょう。棚の上に飾る場合は、飾る面から天井や上の棚板の下面までの高さと照らし合わせることが大切です。

兜や部品を持ち上げて取り付けるタイプでは、飾り付けの動作に使う上部の余白も必要です。店頭で組み立て方を確認し、無理なく作業できる空間を確かめましょう。

鎧飾りというだけで、大きすぎると判断する必要はありません。間口・奥行・高さを置き場所と比べ、家具の上に飾る場合は、飾り一式の重さと家具の耐荷重も確認しましょう。

子供大将飾り|お人形・道具・台を含む全体の寸法を確かめる

子供大将飾りも、お人形だけでなく、道具や飾り台、屏風を含めた全体の寸法が判断の基準です。お人形本体が収まっていても、左右の道具や後ろの屏風まで置くと、予定の範囲を超えることがあります。

ケース入りならケースの外寸、ケースのない飾りなら道具を配置した全体の寸法を確認しましょう。どちらの場合も、間口・奥行・高さの3つを、ご自宅で使えるスペースと照らし合わせることが大切です。

置けるサイズが分かったら、種類の特徴や予算も合わせて考えると選びやすくなります。五月人形の選び方全般は、以下の記事でも紹介しています。

あわせて読みたい 後悔しない五月人形の選び方!種類や相場・飾る場所から考える5つのポイント

飾ったあとに「しまう場所」も、先に決めておく

しまう場所も、先に確認。箱の数・大きさ、収納場所・出し入れ口、雛人形の分も確保。すべての箱が無理なく収まるか確認

収納場所は、飾った状態の寸法ではなく、片付けたあとの箱数と箱ごとの外寸をもとに考えましょう。本体が小さくても、屏風や飾り台を含めると複数の箱になる場合があります。

櫃(ひつ)とは|飾るときの土台が、しまうときの入れ物になる

櫃(ひつ)とは、兜や鎧をしまうための入れ物です。五月人形には、この櫃を飾るときの土台として使い、片付けるときは中に本体を納めるタイプがあります。

ただし、櫃が付いていても、飾り一式がすべてその中に収まるとは限りません。屏風や道具などの収納方法は商品によって異なるため、何をどの箱にしまうのかを確認しましょう。

ご購入前には、実際に保管するときの箱数と、箱ごとの外寸を確認しておきましょう。櫃を外箱に入れて保管する場合は、その外箱の横幅・奥行・高さが確認の対象です。箱ごとの中身や収め方も把握しておけば、初めて片付けるときにも迷いにくくなります。

収納場所の内寸を測る|押入れ上段・天袋・クローゼット

押入れやクローゼットは、収納スペースの内寸(間口・奥行・高さ)と、扉を開けたときに箱を通せる幅・高さを測りましょう。内部には収まる大きさでも、扉の枠や棚板に引っかかり、箱を入れられない場合があります。

押入れ上段や天袋は、箱を持ち上げて出し入れできる高さかも確認が必要です。クローゼットでは、ハンガーパイプや衣類を避けて箱を置ける範囲を測ります。

重い箱を高い場所に持ち上げるのが難しければ、無理なく扱える収納場所を考えましょう。場所を変える際も、湿気がこもりにくく、ほかの荷物で箱が押しつぶされない環境を選ぶことが大切です。

姉弟がいるご家庭は、雛人形と五月人形で収納場所が競合する

姉弟がいるご家庭で雛人形と五月人形を用意する場合は、両方を同時にしまえるスペースを考えましょう。飾る時期が違っても、節句が終わると両方を保管する期間があります。

すでに雛人形がある場合は、お人形本体だけでなく、飾り台や屏風の箱も含めて、保管に使っている範囲を確認しましょう。残るスペースの寸法を測っておくと、五月人形の箱も収まるかを判断しやすくなります。

両方の収納に迷ったら、吉浜人形の特選会などで、飾る場所としまう場所をまとめてご相談いただくのもよいでしょう。ご来店前には、公式サイトや店舗へのお問い合わせで、営業時間や展示内容をご確認ください。

▼吉浜人形公式サイト

鯉のぼり・名前旗も飾るなら、その分を含めて逆算する

鯉のぼり・名前旗の場所も考えよう。横に並べる、上の空間を使う。添える飾りの大きさ+余白も確保

室内鯉のぼりや名前旗を添える場合は、それらを含めた空間から五月人形に使える範囲を考えましょう。吉浜人形では鯉のぼりや名前旗も販売しており、五月人形と合わせて検討できます。

横に並べるか、上の空間を使うか

横に並べる場合は、五月人形と、添える室内鯉のぼりや名前旗の横幅を確認しましょう。台座の幅だけでなく、布や飾りが左右に広がる部分も含めた全体の幅が目安です。

壁掛けに対応した商品なら、五月人形の上の空間を使う方法もあります。ご購入前に取り付け方法を確認し、ご自宅の飾りたい場所に設置できるか確かめましょう。

一緒に飾るものから、五月人形に使えるスペースを逆算する

横に並べる場合、五月人形に使える幅は、飾る場所の間口から、添えるものの幅と必要な余白を差し引いて考えます。たとえば、間口90cmの場所に、台座や飾りを含む全体の幅が20cmの名前旗を置くと、余白を取る前の残り幅は70cmです。

この70cmから、飾り同士の間隔や出し入れに必要な余白を取り、飾り台や屏風を含む五月人形全体の間口と見比べましょう。奥行と高さも、それぞれ使える範囲に収まるか確認すると安心です。

五月人形の上に壁掛けの飾りを配置する場合は、取り付け位置から飾りの下端までの長さを確認しましょう。五月人形を置く面からその下端までが、使える高さの目安です。飾り同士が触れないよう余白を取り、飾り台や屏風を含めた五月人形全体の高さが収まるかを確かめます。

名前旗などをあとから追加する予定があれば、五月人形を選ぶ段階から、その分のスペースも見込んでおきましょう。添えるものと一緒に配置を考えることで、お人形のお顔や兜を隠さずに飾りやすくなります。

最後は実物でサイズ感を確かめる

最後は、実物でサイズ感を確認。横からも確認、寸法メモ・写真があると便利。置き場所が未定でも相談できます

寸法で候補を絞ったら、実物を見て大きさや飾ったときの印象を確かめましょう。寸法だけでは想像しにくい立体感や、飾り全体のバランスも確認できます。

画面で見たサイズ感は、実物とずれる

約15年の経験を持つ吉浜人形の節句人形アドバイザー川瀬さゆりさんによると、スマートフォンの画面だけでは実際のサイズ感をつかみにくいとのことです。店頭で実物を見て、想像していたよりも小さく、これなら置けそうだと感じるお客様もいらっしゃるといいます。写真は、気になるデザインを探す際に役立ちますが、撮影する角度や周囲に写るものによって、大きさの印象が変わる場合もあります。

正面から眺めるだけでなく、横から見た奥行や、飾り台を含めた高さも確認しましょう。ご自宅で飾る高さや、立って見るか座って眺めるかを思い浮かべると、飾ったときの見え方を確かめやすくなります。

置き場所の寸法が分かれば、候補を相談しやすい

置き場所の寸法が分かると、店頭で候補を絞りやすくなります。飾る場所と収納場所の寸法をメモし、飾る予定の家具やその周囲の写真も用意すると、ご自宅の状況を伝えやすいでしょう。

節句人形アドバイザー川瀬さゆりさんは、飾る場所が決まっていないお客様とも、「どの部屋に置きたいか」「玄関やテレビ台の脇はどうか」といった対話を通じて、ぴったりの五月人形をご提案しています。置きたいサイズが決まっている場合は、必要なスペースの目安を先にお伝えすることも可能です。飾る場所の採寸や事前の準備がすべて済んでいなくても、どうぞお気軽にご相談ください。

吉浜人形の高浜本店・春日井店では、節句人形アドバイザーの案内のもと実際のお人形を見比べてお選びいただけます。なお、店舗により品揃えが異なりますので、気になるお人形があれば、事前にお問合せのうえご来店ください。節句人形アドバイザーにご相談できる内容については、以下の記事で詳しくご紹介しています。

あわせて読みたい 雛人形・五月人形選びの不安は「相談」で解消できる|日本人形協会認定アドバイザーが解説

五月人形のサイズと置き場所に関するよくある質問

飾る場所を決めていませんが、先に見に行ってもいいですか?

はい、置き場所が決まっていなくてもご相談いただけます。吉浜人形では「まずは実物を見てみたい」という気軽なご来店も大歓迎です。まずは実物を見ながら、ご自宅のどこに飾ろうかと考えてみてはいかがでしょうか。

マンションでも鎧飾りは飾れますか?

飾る場所と収納場所を確保できれば、マンションでも鎧飾りを飾れます。飾り全体の間口・奥行・高さを置き場所の寸法と比較し、飾り付けの作業スペースも確かめましょう。家具の上に置く場合は、家具の安定性や耐荷重も確認すると安心です。

収納飾りなら、一式が一つの箱に収まりますか?

商品によって異なり、一つの箱に収まるとは限りません。ご購入前に、お人形や道具類のうち何が収納台に収まり、何を別の箱に入れるのかを確かめましょう。保管時の箱数と、箱ごとの外寸まで確認しておくと、保管に必要なスペースを把握しやすくなります。

収納が押入れではなくクローゼットだけなのですが大丈夫ですか?

はい、箱を無理なく出し入れでき、湿気がこもりにくく、ほかの荷物で箱が押しつぶされない場所なら、クローゼットでも保管できます。扉を開けたときに箱を通せる幅・高さと、棚板や衣類の位置を踏まえて実際に箱を置けるスペースの寸法を確認しましょう。

まとめ

五月人形のサイズ選びは、飾る場所と収納場所の寸法を整理することから始まります。兜飾り・鎧飾り・子供大将飾りのいずれも、お人形本体だけでなく、台や道具を含む飾り全体の間口・奥行・高さを確かめましょう。

鯉のぼりや名前旗も添えるなら、その分の空間と余白を先に考えておくことが大切です。収納についても、保管時の箱数と箱ごとの外寸を確認し、無理なく出し入れできるか確かめておきましょう。

高浜本店・春日井店では、実物を見比べながら、節句人形アドバイザーにサイズや置き場所をご相談いただけます。ご家族が毎年無理なく飾って、しまえる一揃いを一緒に探していきましょう。ご来店の際は、店舗情報で最新の営業日・営業時間をご確認ください。

▼吉浜人形「店舗情報」

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吉浜人形には、全国トップクラスの数を誇る「節句人形アドバイザー」が在籍しています。正しい知識と豊富な経験を持つプロフェッショナルが、みなさまのかけがえのない初節句を心を込めてお手伝いいたします。

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